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2014年7月6日

「良識」云々なんてほざいてる輩からは、良い感じがしないなぁ

はい。デカルト『方法叙説』の第一部の冒頭部分ですね。

専門家の連中は、時代背景だの語源だのを考慮して、"le bon sens"のことを、日本語で「良識」なんて訳しているようだけど、
俺に云わせれば、そんなことやっているから、却って意味不明になるんだよ、って。

語源に忠実なほうがいいんだろ? 
文字通りに解せるのなら、それに越したことないだろ?

だったら、「良い感じ」って訳せよ、ごらぁ!!!

で、まず、原文(フランス語)を、だいたい節単位で、区切って、
当方の都合で番号を付けた。
* 番号・記号は、A,B,C...でも、ア、イ、ウ...でも、い、ろ、は...でも、構わないよ。


1.A101/Le bon sens est la chose du monde la mieux partagée: 
1.A102/car chacun pense en être si bien pourvu, 
1.A103/que ceux même 
1.A104/qui sont les plus difficiles 
1.A105/à contenter en toute autre chose, 
1.A106/n'ont point coutume 
1.A107/d'en désirer plus qu'ils en ont.


そして、このデカルトの文章を、デカルトの幾何学を使って解析していくわけだけど、

(これについては、残念ながらまだ当方も詳しく説明できてなくて、
それでも何となく把握したい、というのであれば、
今なら、拙著『Healing or Beating --Shynascript iii--』(未完成だけど公開中)で少しだけ立ち読みできるから、
気が向いたら見てほしいんだけど、)

区切った部品を、一つずつ、ジグザグに並べて、最終的に三つのグループに分かれればいいんだ。




そして、それぞれのグループ内で、順番に部品をつなげていくんだ。
原則的には、部品は一回ずつ使うんだけど、
なかには重複して使う部品もあるよ。




すると、大意は同じだが微妙に表現の異なる文章が、三通りできるんだ。


[1.A101-A102-A106-A107]
この世界で分かち合うなり分かり合うなりされている事物というのは、感じが良いのである。
感じの良さなら(それについては)充分に授かっている、と、各自で思っているかぎりは、習慣づくことは少しもないのだが、
せっかく良い感じがしているのに、さらに良い感じになりたがる、ということがある。

[1.A101-A103-A105-A107]
この世界で分かち合うなり分かり合うなりされている事物から、良い感じがしている、という人々でさえ、
いざ、他のあらゆる事物で充足させようものなら、
せっかく良い感じがしているのに、さらに良い感じになりたがる。

[1.A101-A104-A107]
この世界で分かち合うなり分かり合うなりされている事物から、良い感じがしている、というのに、
気難しい連中は、せっかく良い感じがしていても、さらに良い感じになりたがる。


作業は面倒臭いけど、苦労した甲斐あって、簡潔で体験に根付いた文章ができるから、
結局は、解り易くて有益だ、と、当方は自負しているよ。

当方は、或る専門家に騙されて、『省察』から処理を始めたけど、
今にして思えば、もっと早く、『方法叙説』から処理しておけばよかったなぁ。

実生活に響く要素が詰まった作品だからね。