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2021年5月31日

叱られたくないだけで訳してました--訳語の決め方--

学部時代の話。

哲学書を和訳するにあたって、
既存の(従来の)訳をそのまま充てると、
《なぜその訳語を充てたのか》、と教授から問い詰められる。
かといって、別の訳を自分で勝手に作って充てると、
《デタラメな訳語を作るな》、と教授から叱られる。

ネチネチぼやく教授も居れば、
ギャンギャン怒鳴る教授も居たが、
単純に、当方は、とにかく詰問されたり叱られたりするのが嫌だった。

では、どうすれば叱られないか?問い詰められないか?

厳しく導いてきた教授よりも、
更に厳しく己を導いてみた。
その結果が、コレ。


従来の(既存の)訳語よりも、語源に基づき原語に忠実になりさえすれば、
従来の(既存の)訳語から逸脱してもOK。

原語と拙訳語の乖離 ≦ 原語と従来の(既存の)訳語の乖離

なお模索しているうちに、
当方自身は学部から所属を外れて無所属になったが、
この方法による拙訳を読んだことの有る教授からは、訳語の件では、一切、お咎めなし。
むしろ、その後の教授の態度からすると、敵視されていた可能性すら有る。


従来の(既存の)訳語で不服な場合

逸脱A: お咎めなし(語源に近づき、原語に忠実になるのでOK)

逸脱B: 叱られます(語源から遠く、原語から離れてしまう)

距離C: 語源に近い
距離D: 語源から遠い


語源: 例  re (Lat.事物、物、事、物事)

原語: 例  real / reality (Eng.)

当方の訳語: 例  事実の、事実的な / 事実性、事実たること (Jp.)

従来の(既存の)訳語: 例  現実的な / 現実性 (Jp.)